能動的推論(Active inference)
生物が生き延びるためには、普段の状態から大きく逸脱するような状況をできる限り避けることが重要。
言い換えると、いつもの快適な状態をキープしていたい。
人間だったら、体温は常に36度前後に保っていたい。
40度になったら諸々の代謝経路がうまく働かなくなるので避けたい
しかし、これらの”状態"は生物が直接観測することができない。
限られた感覚入力を用いて、これらの状態を推定する必要がある。
(現代の人間に限って言えば体温計で体温を計測することは一応できるが……)
例えば額に手を当てて、温覚を介したノイズだらけの入力から現在の体温を推測する必要がある
この推論のモデルが”良いモデル"だとしたら、このモデルは基本的に外界からの入力を予測できるはずである。
外界からの入力を上手く予測できるようなモデルを作るには、予測から外れるような入力(サプライズ)を少なくするようにモデルを更新すると良い